FXの仕組み
FXの利益は雑所得
外国為替証拠金取引(FX取引)で得た利益に対する税金は、
1. 20万円以上の利益が出たら申告しなければならない。
2. 雑所得扱いとなる。
3. 総合課税方式で、給与所得などと合算して再計算しなければならない。
4. 株式取引・先物取引との損益通算はできない。
5. 損失は繰り越しできない。
6. 必要経費として認められるものに、パソコンやセミナー参加費用などがある。
7. 複数のFX業者で取引した場合の損益は通算しなければならない。
1. 雑所得は、次のように計算したものを合計した金額です。
【1】 公的年金等以外のもの (FX取引で得た損益)
公的年金等以外の総収入金額?必要経費
【2】 公的年金等
収入金額 - 公的年金等控除額
(注) 雑所得にはその所得を得るために発生した経費が認められています。その経費を確定申告の際に届け出ることにより、所得の総額から控除することができます。 ※1(筆記用具・電話代、セミナー参加費や参加するためにかかった交通費、情報収集や分析のために購入した図書、プロバイダ使用料・パソコン購入費・減価償却費・新聞代など)
(注) 公的年金等控除額は、受給者の年齢、年金の収入金額に応じて定められています。
※1 必要経費について・・・原則的に、売買手数料や入出金に関して払った手数料は必要経費として認められます。ただし、取引をするために買ったパソコンや通信費用、勉強のために費やした書籍関連費用、セミナー参加費用や交通費などは判断が分かれているため、ほとんどの場合で全額が認定されることはないようです。
2. 他の雑所得との合算を求めます。
複数のFX業者に口座を開設していた場合、それぞれの業者での一年間の損益の合算が年間の雑所得の合計額になります。銀行の外貨預金で発生した為替損益など、雑所得に当たるものは全て通算をする必要があります。
3. 雑所得を求めたら、総所得金額を求めます。
総合課税をされる所得は、配当所得・不動産所得・事業所得・給与所得、不動産および株式等以外の資産譲渡にかかる譲渡所得、一時所得・雑所得ですので、これらの所得を合計し総所得金額を求めます。そして、総所得金額から所得控除額を差し引いたものが課税総所得金額となり、これに対して所得税の累進税率を乗じます。
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pips (ピップス)
pipsとはレートの最小単位のことで、ドル/円(右側が円なら)なら1pipsは1銭(0.01円)です。
例えば、通貨量10,000ドルで取引した場合、1pipsの利益があったと言えば、10,000×0.01円(1pips)=100円儲かったということになります。
ところがFX会社によっては、最低1,000通貨で取引できる業者もありますので、1,000通貨で取引すれば、1pipsの利益は10円ということになります。
そんなわけで、通貨量を10倍の100,000ドルで取引すれば、1pipsの利益は10倍の1,000円となるように、資金量や通貨にかかわらず損益を表す単位として優れています。
また、EUR/USD GBP/USDなど外国通貨間の取引では、右側の米ドルで売り買いすることになりますので、1pipsは取引時の米ドル対円の為替レート(○○円○○銭)となります。
仮にGBP/USDの取引で1pips儲かったとすると、10,000通貨で取引した時は、取引当時の為替レート(○○円○○銭)が儲けとなります。
取引期間と決済
FX取引には外国債券や外貨定期預金のように「満期日」というものがありません。
銀行間では毎日値洗いが行われ、スワップの受け渡しが行われています。
ポジションを決済せずに持ち続けることができるのは、実はFXには、このロールオーバーという制度があるからです。
数秒や数分で取引が終了する「スキャルピング」という取引手法や、スワップ(金利)目的で長期間、保有し続けて利益を出していくこともできます。
FX取引は手数料が安いか無料という業者がほとんどですから、頻繁に取引ができて、利益が出しやすいということが言えるかも知れません。
FXはいつでも決済できる金融商品ですので、ポジションを持っている期間の長短によって差益で儲けたり、スワップ(金利)でコツコツと儲けることが可能になります。
最低必要なFX取引の資金
FX取引をするにあたって一番気になるのが、「どれだけの資金が必要になるのか」ということではないでしょうか。
もちろん、資金量は人それぞれ違いますから、1万円から始める人もいれば、数千万円の資金を用意できる人もいるでしょう。
「レバレッジと証拠金」でも書きましたが、レバレッジが高い取引ができるということは、資金効率がいいことになり、危険性とは別問題だということです。
逆に、資金がない人でも、400倍のレバレッジをかければ、1万米ドルを3,000円の証拠金で取引することもできます。
だだ、1,500円のマイナスが出ると、取引を警告する「マージンコール」が入るということが分かっていればいいんです。強制決済されても多少と元に残るか、ゼロになるだけですから。
資金を追加して頑張りに頑張って、身ぐるみはがされるようなことだけはしなければいいんです。損切りルールを守ってね。
それと、最初から大きな取引をしたくて、間違っても、借金してまで証拠金に充てたりしないことです。
FX取引ではレバレッジを自由に使えるので、資金によって上手に使いこなせばいいんです。
チャート
FX取引する際、何を基準に売買の判断をするのかというと、「直観」で儲けることができる人もいることは確かですが、継続して儲ける人は直感でないことは間違いなさそうです。
それでは、情報でしょうか。」「米国雇用統計」などの経済指標を判断基準にしている人もいますが、必ずしも動く方向が一定でないようです。
残るは一般的なチャートです。チャートとは為替レートの動きをローソク足や折れ線グラフであらわした図のことで、そのチャートを見ると過去のレートの動きが一目で分かります。
下の図は、米ドル円の30分足ローソクです。
この赤と青の棒を、ローソク足と呼びます。赤と青(黒と白もある)で色分けることで、その30分前のレートは上がったのか下がったのかが解ります。
また、チャートと組み合わせるテクニカル分析にもいろんな種類があります。
チャートとテクニカル分析を組み合わせることで、レートの動きを予測し、買いか売りのどちらの「ポジション」をとるのか、または決済するタイミングなのかを判断することになります。
損切り(ロスカット)
売買には損失がつきものですが、損失を最小限に食いとどめることによって、大きな利益を得ようとする考え方が、ロスカット(損切り)の基本で、相場で成功するポイントとなります。
「買い」のポジションで、買い建てしたときのレートよりも下がれば、含み損が増えていきます。
しかし、この含み損はまだそのポジションを決済したわけではないので損失にはなりません。
「もう少しすれば、含み損は小さくなる」などと、期待まじりの妄想を抱くようになるともう末期的です。
我慢すればするほど損失額は膨らみ、最悪強制ロスカットになり、口座の資金を失ってしまうことになりかねません。
そこで、損切りを実行する必要性が出てくるのです。損切りは待ったなしなのです。
一般的に「資金の10%の損失がでたら」などと言われますが、いくらの損失まで許せるかで決めるべきだとおもいます。
資金量によって、損失の許容範囲は人それぞれだからです。
建玉をする前に、例えば1万円の証拠金なら、損切りを5,000円と決め、建玉したしたらすぐに損切りの注文を逆指値(ストップ)で出すようにします。
そして何よりも大切なことは、その逆指値(ストップ)を状況に応じて動かすようなことをしないことです。
金利がもらえるスワップの仕組み
スワップは「交換する」という意味で、二つの通貨の金利差を交換すると、FX取引では金利ががもらえ、これをスワップといいます。
FX取引で米ドルと日本円の通貨ペアの取引をした場合、この二つの通貨ペアで取引を行った場合、この二つの通貨の金利(※ 政策金利)は同じではありません。
米ドルを買うということは、同時に日本円を売っていることになりますが、金利の高い通貨を買うと、米ドルの金利(2.25% 金利は変動します。)?日本円の金利(0.50%)=1.75%の金利差がもらえます。
逆に、金利の高い米ドルを売れば、1.75%の金利差のお金を支払わなければなりません。
売りポジションでもスワップを受け取れる通貨ペアもありますが、ほとんどの通貨ペアは他国の通貨を買っている場合にスワップがもらえます。
このFX取引の魅力の一つであるスワップは、通貨ペアによって金利差が違います。日本の低金利の時代では、絶好の金利商品と言えるでしょう。
通貨は毎日銀行間で清算(値洗い)され、ほとんどのFX業者が、ニューヨーク市場が閉まる時間に取引口座に支払われ、土日の銀行が休みの分は、水曜や木曜にまとめて支払われる業者もあります。
※ 政策金利とは
金利には二つの種類があり、長期の金利と短期の金利です。
長期の金利は10年もの国債の価格で決まります。これは市場が決めるので市場金利と呼ばれます。この長期の金利は、住宅ローンなどの金利の基準になります。
FXのスワップに関係するのは、この長期の金利ではなく、短期の金利です。
短期の金利とは、市場が決めるものではなく、各国の中央銀行がきめるので、政策金利と呼ばれています。
日本の場合は、日本銀行が日本の政策金利を決めています。
マージンコールとロスカット
マージンコールとは、追加保証金(追証拠金=追証)と呼ばれていて、口座に預けている証拠金から取引による損失や、持っているポジションの含み損を引いた金額が、一定割合を下回ったときに「証拠金する」か「ポジションの一部を決済」するように注意してくれるルールのことです。
このときの一定割合とは、FX業者によって異なりますが、証拠金の50%というところが多いようです。
マージンコールは、1日1回計算してくれるところや、30分おきに計算してくれるところ、また、このマージンコールのルールのないFX業者もあります。
たいていの場合、マージンコールになった場合には登録しているEメールアドレスに連絡してくれたり、口座管理画面に表示されていて、取引している人に分かるようにしてくれます。
これに対して、FX業者から強制決済されるのがロスカットです。
口座に預けいれている証拠金から含み損を差し引いた金額が、ある一定割合を下回ったときに、FX業者によって強制的に決済されてしまうルールです。
この一定割合はFX業者によって異なりますが、証拠金の25%になったらロスカットが適用されることが多いです。
いずれの場合も、資金量に対して目いっぱいの建玉(取引枚数)であったり、損切りの逆指値が入らない取引をしている限り恐怖となりかねません。
自分が使っているFX業者のマージンコールとロスカットがどういった場合に起こるのかを把握しなら、ロスカットを気にしなくてもいい取引を心がけましょう。
取引数量の決め方
FXの取引するときの通貨数量の最低単位は1枚といって、FX業者によっては1,000通貨からのとこともあるようですが、1万通貨が多いようです。
1万通貨というと、米ドルでいえば1万ドル。英ポンドなら1万ポンドになります。
1万ドルの場合は、円換算で100万程度。1万ポンドの場合は、同じ九200万程度に相当しますので、簡単に考えると、同じ1万通貨でもポンドはドルの2倍の金額になります。
値動きが激しくてデイトレで人気のあるポンドですが、1万通貨が日本円換算すると米ドルの2倍ですから、あれこれ通貨ペアで悩まずに、最初は馴染みのある米ドルから始めてはどうでしょうか。
取引を開始する前に、1回の取引枚数を決めなければなりませんが、実はレバレッジに関係なく、自分がやる取引手法で許容できる損失額で「取引枚数」を決めなければなりません。
たとえば、10,000円の証拠金で1万ドルが買える200倍のレバレッジで取引をしたとします。10回連続して負ければお仕舞ですが、50,000円の証拠金で、1回5,000円の損失が出たら、証拠金の残金は45,000円になり、残り9回できることになります。
それに比べ、1,000,000円の証拠金を、1倍のレバレッジで1万ドル買ったとします。1回5,000円の損失が出たら、次の取引は1倍のレバレッジでは取引できません。
このように、たとえ2,500円で10000ドルが買える400倍のレバレッジで取引したとしても、取引手法が損切り5,000円に限定できるのであれば怖いことは決してないのです。
自分のトレードスタイルと、資金量や許容できるレバレッジによるリスクを考慮して、取引数量を決めていきましょう。
ポジション
ポジションとは、売りか買いの未決済の外貨を保有していることを指します。
たとえば、FX取引で1万ドルを買って保有している場合、1万ドルの「買い」ポジションを持っていると言います。
つまり、売り決済しないで、買ったドルをそのまま持っている状態です。
反対に、1万ドルを売って売る場合、正確には「1万ドル分の日本円を保有している」ことになりますが、1万ドルの「売り」ポジションを持っていると言います。
そして、ポジションがある、あるいはポジションを持っている間は、利益が乗っていても、決済してその利益が確定するまでは損益にななりません。
ポジションがあるということは、たとえ一時期利益が出ていても、いつ損失になるかが解らない状態で、常にリスクを負っている状態にあります。
ちなみに、ポジションを持っていない状態を、ノーポジションといいます。
