トレードスタイル
自分のトレードスタイルを確立する
仕事を持っている人は、数か月程度ポジションを保有したままの取引を、レバレッジを1、2倍でスイングトレードをすれば安全であるかのような説明をしている書物などが多いようですが、基本的に取引期間やレバレッジでトレードスタイルを決めるのは間違いです。
仕事が忙しく為替レートをチェックするのが難しい場合、週末にレートを見て利益が出ていれば決済をし、利益が出ていなければそのままポジションを保有するという取引ができれば、仕事や家事に忙しい人にでも取り組むことができそうな気がします。
ところが、最も安全と言われている金利狙いの「キャリートレード」は最もハイリスクですし、大きな値幅を狙える「スイングトレード」といわれているものも、大きな利益を狙う分大きな損失を被る恐れがあります。
そして最も難しと言われるのが「デイトレード」だと管理人も思っていました。
1日の中でレートの上昇、下落を読むテクニックが必要ですし、時間も拘束され、集中力も必要です。情報も常に仕入れておかなければなりませんから、そのための時間というのも必要になります。
また、常に為替レートと向き合っているようになるので、仕事や家事に追われているとなかなか難しいものがあります。
それでも、デイトレードは、為替レートは夕方4時頃に開くロンドン市場や夜の10時頃のニューヨークの市場が開くころから活発に動きだすしますから、日本でいうと夜になると利益を出しやすいと言われています。
1日何度も取引を繰り返すことができるので、仕事が終わってから、数時間だけのトレードだけでも、利益をあげていくこともできます。
取引のコストがゼロだったら、最も儲け安いのはスキャルピングです。
スキャルピングは、値動きの予測しやすさ、資金の回転率、時間の短さ、取引コストなど、総合的に考えても他の方法より優れています。こう言いきるには、決定的な取引手法が必要になります。
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スワップ金利狙いはキャリートレード
為替差益のトレード以外に、FXならではの仕組みとして、スワップ金利があります。このスワップ金利を狙う、キャリートレードと称するトレードは、リスクが高すぎるのでまったく無視してください。
このスワップ金利、金利の高いほうの通貨(ドル/円で米ドル)を買うと、二国間の金利差をもらえるという仕組みですが、外貨預金よりはいいものの、レートの変動リスクが大きいという危険性があります。
金利を受け取ることが目的なので、長期に為替が円安傾向で安定するというのが前提となる取引です。「スワップ派」などというのも同じ仲間です。
どういうことかというと、米ドルを1万通貨、「買い」でポジションを持っていた場合、1日に受け取れるスワップが50円だとします。
この「買い」ポジションをずっと決済せずに、1年間持ち続けたとします。
単純に計算すると、50円×365日=18,250円となり、最初に「買い」ポジションを持った以外には取引をしていないにもかかわらず、何もしなくて、18,250円の利益を受け取ることができます。 もしも1万通貨ではなく、10万通貨なら1年で182,500円の利益を受け取ることができますから、貯蓄のような感じで利益を出し続けていくことができるのです。
ただし気をつけなければいけないのは、最初に持った「買い」ポジションのレートよりも円高になったときです。
最初に1ドル=100円で「買い」ポジションをとり、1年後に1ドル=80円まで円高が進んだ場合、
100円×10,000通貨=1,000,000円
80円×10,000通貨=800,000円
800,000円?100,000円=▲200,000円
1年後に、20万円の損を出すことになります。
(ここで、決済すれば20万円の損失。決済しなければ20万円の含み損です)
ですから、18,250円のスワップを受け取ったとしても、
18,250円?200,000円=▲181,750円
約18万の損失を抱えていることになりますが、この18万円はスワップ金利10年分だということに気付かなければいけません。
ここで、80円/1ドルが底で、この後円安になっていけば、この含み損は減っていきますから問題はありませんが、さらに円高になったら、損失は膨らみ証拠金が0円になってしまう恐れもあります。
そこでよく言われるのが、為替の変動リスクを回避しロスカットされるのを防ぐために「レバレッジは2倍まで」とかいうものです。
つまり、レバレッジを1?2倍にしようが、含み損を抱えたまま暴落に脅えながら長期間耐えなければ苦痛は計り知れません。
金利生活を夢見て、未来を暗くしてしまうスワップ取引は止めとくに越したことはありません。
デイトレードとスキャルピング
スキャルピング[scalping]とは「皮むき」のことで、薄い頭皮の皮をとるように、薄い利益をとるようなトレードということになります。
このスキャルピングとはデイトレードでもあり、1分足や5分足などの短時間のチャートを使って、建玉から決済まで数10分から数時間で、繰り返し売買を行う取引の仕方です。
この種のトレードスタイルは、翌日まで建て玉を持ちこさないことからデイトレードといえます。
わずか数銭から数十銭の利益幅を何度もとることが基本ですが、売買回数が増えることで注意しなければならないのが、スプレッドと売買手数料です。
FXは売買手数料が無料のFX業者もたくさんありますから、その中から安全な業者を選ぶのも手ではあります。
スプレッドは取引量の多いドル/円は他の通貨ペアと比べて安く、1銭前後からありますが、他の通貨ペアは高めで、仮に5銭だと、米ドル1万通貨で約500円かかることになります。
1日10回のトレードをするデイトレーダーなら、1月に200回のスプレット代を払っていることになります。これは計算すると、米ドル1万通貨1回の取引で、1銭のスプレッドを払ったとすれば、1日1,000円、1か月20,000円です。
さらに、スリッページと言って約定値段が滑ることによって、1銭が1.5銭にでもなれば、このことだけで利益がきわめて出しにくいことがわかります。
スキャルピングなどのデイトレードで使うチャートは、テクニカル指標の最小単位である1分足を使います。時間がながくなるだけで、チャートの基本的な動きのはじまりは1分足からとなります。
スプレッド、手数料、スリッページ、レバレッジなどをあげて「難しい」とか「危険」などと言われたり、利益を出すのは難しいとも言われますが、最小単位の損切りができ、無限の利益を狙えるのがスキャルピングの魅力でもあります。
中期取引のスイングトレード
スイングトレードは「数日から数週間で売買を終わらせるトレード」と定義されます。
短くて3日ぐらい、長くて1カ月近くかけて売買を終わらせるといいますが、デイトレードのように、レートの動きをずっと見ていられない人にはいいトレード方法かも知れません。
このように、スイングトレードは、
- 値動きを常に見る必要がない。
- 時々値動きのチェックをするだけでいい。
- 大きな動きを狙って、利益を大きく取ることができる。
値幅だけを言えば、デイトレードでは数十銭の利益、スイングトレードでは、数円の利益を目指すことになります。
取引方法はデイトレードと同じですが、ひとつ注意することは、数日から1か月もの間ポジションを保有することになると、スワップ金利が発生することになります。
スワップ金利は「買い」ポジションのときスワップを受け取り、「売り」ポジションのときにはスワップを支払います。
基本は「売り」ポジションの場合には保有期間を短くし、「買い」ポジションの場合ならスワップを受け取ることができる仕組みを利用したいのですが、スイングトレードは差益を狙う取引ですから、スワップをまったく無視してもいいといえます。
その日のうちに完結するデイトレード
デイトレードは、基本的に建て玉をその日のうちに決済して、次の日にポジションを持ちこさないトレード方法のことです。
狙う利益幅は、数十銭?1円程度から無限大というのが正解です。
起きている間に、取引を終わらせてしまうので、寝ている間に相場が暴落して、大きな損失を出すようなことはありません。
またデイトレードなら、手数料をとらない業者が多いのも、参加者が多い理由でもあります。
デイトレードを行うには、為替が動く時間帯に取引をしたいわけですが、アジア時間、ヨーロッパ時間、ニューヨーク時間を狙って取引をすると効率よく利益を出すことができると言われます。
しかし、為替の動きが激しくなれば危険も増すわけで、必ずしもチャンスでないことだけは確かです。
デイトレは、起きている時間帯にできるだけ多くの値幅を狙った取引が可能であることが、最大のメリットです。
もし途中で退席しなければならない事態になれば、それこそ自動っ決済のIFD取引で決済すればいいのです。
デイトレは、危険性が最も高い取引方法のようなこともいわれますが、取引法さえしっかりしていれば、最も安全で最も利益を確保できる取引といえます。
為替差益を狙ったトレード
FX取引で儲けるためには、どんな取引手法があるのでしょうか。
スワップ派と呼ばれる「スワップ」狙いの方法と、ポジションの保有期間と1回で狙う利益幅から、3つの為替差益を狙う方法に分けられます。
| トレード手法 | 保有期間 | 1回の利益幅 |
| スキャルピング | 数分から数時間 | 数銭 |
| デイトレード | 数分から1日以内 | 数十銭から1円 |
| スイングトレード | 数日から数週間 | 数円程度 |
| 円キャリートレード | 数か月(長期) | スワップ狙い |
これらのスタイルの中で、これが一番というトレード方法はありませんので、やる人の好みによって選ぶか、ライフスタイルで使い分けるかしかありません。
